ぐ~たらばんざい♪

ご贔屓さん中心の狂言・演劇の感想、ガキんちょの成長記録や落書きざんす。

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観たどぉ~♪『エンバース~燃え尽きぬものら~』

2年前ロンドンでこのお芝居を観た長塚京三さんが、日本での上演を熱望し自ら翻訳したとゆぅワンシチュエーションの台詞劇です。ロンドンではジェレミー・アイアンズが出演されてたんですね。

『エンバース ~燃え尽きぬものら~』
2008年5月31日(土) 俳優座劇場
18:00開演 20:00終演(休憩15分)

原作:SANDOR MARAI(シャーンドル・マーライ) 
脚本:CHRISTPHER HAMPTON(クリストファー・ハンプトン) 
翻訳:長塚京三 
演出:板垣恭一 
出演:長塚京三、樫山文枝、益岡 徹

あらすじ:
オーストリア・ハンガリー帝国が滅亡して間もない1940年。ここはハンガリーの片田舎に佇む古城。その一室に、ヘンリック(長塚京三)が旧友コンラッド(益岡 徹)との41年ぶりの再会を待ちわびている。共に75歳。妻クリスティナはもういない。かつてヘンリックの乳母であったニーニ(樫山文枝)がいるだけだ。ヘンリックにとって、この再会は友好的な邂逅ではなく復讐に近い波乱の対決である。(StageGateサイトより)


長塚京三さんの生のお芝居が観たくて速攻チケット取った舞台。ところが全く興味のなかった益岡さんが 淡々と進行していく芝居だけど、言葉の深さや沈黙の重み、そして心の静かな変化、そんなことが演じている役者さんからズンズン感じられました。


舞台はヘンリックの部屋。上手に背の高い衣装箪笥、下手に暖炉、正面には大きく切られた3つの窓、窓と窓の間には母親の肖像画、もう一方の窓の間には以前そこに絵が架かっていたらしくぼんやりとした四角い跡がある。その窓辺には机。部屋の真ん中に小さなテーブルと主人の愛用しているらしぃ革張りの椅子1脚、それを囲むように2脚の椅子。

舞台に照明が当たると長塚さんが一人。しばらくの間は台詞もない。礼服用の白い軍服に勲章をあてがったり、机の引き出しからリボンで結ばれた手帳を出したり、しまいには小型のピストルを出し充填を確認したり。ニーニが部屋に入ってくる。2人の静かな短い会話でこれから起こるであろぉことが想像できる。やがて馬車の音が聞こえ(これがまた音デカいっっ。戦車でも入ってきたみたいだった)、ヘンリックは杖を忌々しそうにベッドの上に投げて隠し、ピストルで窓の外に狙いをつけるよぉな仕草をする。
旧友が久しぶりに会うこの場で殺人事件でも起こっちゃうのかと、この時はちょっと思っちゃった。だってヘンリックの表情がとても厳しかったから。でもコンラッドが部屋に入ってくると、2人でお互いの顔をジッと見て懐かしさを噛みしめているよう。でもヘンリックの目には何か他の思いがあるよぉに見える。。。

こぉして2人の会話が始まるのだけど、ほとんど話しているのはヘンリック。独白と言ってもいぃくらい。コンラッドはヘンリックの問いにたまに答えるだけっ、ってか合いの手入れてるだけって言ってもいぃんぢゃないの。1回だけヘンリックの言葉に激しい感情を露にしたコンラッドだけど、休憩前の50分弱の間にコンラッドが口を開いたのは数回。2時間弱のお芝居で15分も休憩かよっ、と思ったけど、あんだけ長塚さん一人で喋らなくちゃぁならないんぢゃ、休憩も必要だよね。休憩後も同じ調子。益々ヘンリックの喋りは饒舌になっていく。そしてドンラッドは無口に。

ヘンリックは、友人と亡くなった妻の関係、友人の自分に対する殺意について41年間疑い続けてきた。そして今日こそがその真実の判る日。ヘンリックの口からは、それまでの妻やコンラッド、そして両親との間に起こったことが水が溢れ出すよぉに語られる。コンラッドは肯定も否定もしない。私達観客にとってはヘンリックが語ることが全て。それは本当に起こったことなのかもしれないし、ヘンリックの妄想なのかもしれない。そして全ての想いを吐き出したヘンリックは、コンラッドに2つの質問をする。1つは「妻との関係」、そしてもう1つは「パッションこそが人生だろう?」。ここでコンラッドは初めて自分の意思をはっきり言うんです「1つめの質問には答えたくない。2つめの質問はyesだ。」そしてコンラッドは帰る。
暗転から照明がはいり、うたた寝から目覚めたヘンリックはナニゲにすっきりした様子。取り外してしまった妻の絵を再び架けてもいぃね、なんてニーニに。

ずるいね、結局真相は明らかにされず。全ては観客の想像に委ねられる。本当に不倫してたのかもしれないし、たまたま疑わしいと思えるとこだけを見てしまったヘンリックの妄想なのかもしれない。コンラッドが急に出奔したのだって何故?41年ぶりに戻ってきた真意だって何とでもとれる。もしかしたら、全てがうたた寝中のヘンリックの夢だったのかも、なんても思えてしまう。

真実だけが全てぢゃぁないんだなってこと、そしてその時何をすべきなのかをしっかり考え、後悔することのないよう一生懸命生きること、それが大切なんだなぁ。オフィシャルサイトでは”「愛する」という意味”の問いかけのように載ってますが、”「人生」や「生きる」という意味”の問いかけに感じました。

長塚京三さん
穏やかで品のある役がぴったりですね。始まってすぐ、台詞が何もないうちからその表情、動きに引き込まれていきます。2時間弱ほとんどが長塚さんの喋りですが、その穏やかな語り口の中に激しい感情の起伏、怒りや哀しみや苦しみが感じられました。そして、41年間心の中で問い続けてきた疑問を吐き出すことができた安堵感も。

樫山文枝さん
あまりに舞台上にいる時間が短いので、なんとも、、、。ヘンリックを包み込むような愛情は感じられましたが、、、。

益岡 徹さん
TVドラマ等ではお人好しのちょっとお間抜けさんや私的に興味の湧かない役でしか見たことなかったため、全く存在を忘れていた役者さんでした(スイマセン)。とこがどっこい、とても良い役者さんだっ。まず、カッコイイんです。お顔の造りがハッキリしているからでしょぉか、舞台に登場した瞬間に「ありゃまっ!」って私目がデカくなりました。そして声が良い、よく通るししっかりした声で滑舌もバッチリ。そしてコレッ、無言の演技が素晴らしいっ。ヘンリックの喋りに対して、椅子に座ったままでコンラッドの想い全てを表情の変化とその仕草で表現してる。特に、ヘンリックが自分達のことを例えているのが明らかなのに「41年ぶりに古くからの友人と会ったとしよう、、、」というところを「友人だった人間と会ったとしよう、、、」と言い換えた時のコンラッドの表情。目に焼きつきました。是非、他のお芝居でも観たいです。

翻訳劇って台詞がちょっと不自然かもしんないけど、そんな響きが好きなんだよなぁ~っ、て思ったりもしたとぐろでした。
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| 舞台を観る | 2008-06-03 | comments:0 | TOP↑

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